私は幼少期から修業時代 そして創業時と困難の連続で苦労しましたが、今ではおかげさまで国内4店舗とパリに出店することができ、毎日大切なお客様とスタッフ達、そしてそのご家族の成長と幸せのために日々感謝を忘れず一心に美味しい食事作りに励んでおります。
私は今まで支えて頂いた恩返しと社会貢献に注力したいと願い、障がい者の雇用の場の創出と賃金の改善の為にショコラ工房「CHOCOLABO [ショコラボ] 」(現 ル・クロ ラボ)を京都でオープンする事を決意しました。
またゆくゆくはそのショコラを提供するカフェも併設したいと考えています。
少しくらい不揃いでも、出来上がったショコラのひとつひとつにみんなの真心がこもっています。
それぞれが違っていい、そんな何か違う人たちが一緒になって幸せになれる社会を皆さんと力を合わせて作っていきたいのです。
現在横浜で元気に活動されている「CHOCOLABO」
ここが私の障がい者自立支援のための仕組み作りを決意した原点の場所になります。
私は障がいを持つお子様を持たれる親御さんから「自分に何かあったらこの子の将来はどうなるんだろう?」という不安な気持ちをあちこちで耳にしてきました。
そして色々お話を聞く内に、日本の障がい者雇用や自立できる環境は世界に比べてまだまだ遅れていると強く感じ危機感を覚え、「この人達のために何か出来ることはないか?」と考える様になりました。
しかし私は、料理人としては美味しい料理を作る為に厳しい修行をして来ましたが福祉の事はほとんど分からず、また私自身も何が出来るか分かりませんでした。
そんな時に横浜で「CHOCOLABO」を運営されている伊藤ご夫妻にお会いしたのです。
お話を聞きながら工房見学をさせて頂き、これなら私が持つ料理人として培った技術と店舗運用ノウハウを活用して、生産性の向上、作業面の安全確保、環境の改善に役立つことができる!そう確信したのです。私の視野が一気に広がった瞬間でした。